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粟野真理子のパリおしゃれ通信

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「ジル・ゴリチ新作展」

こんにちは。
一昨日はひな祭り。パリに暮らしていますが、日本の四季は感じていたいので、毎年お雛さまを飾っています。箱から出さないのも可哀想だし。パリのアパルトマンで見るお雛さまは、なんだか新鮮に映ります。白酒はないので、ワインで乾杯しておきました♪

 フランスのバスクとパリにアトリエを持ち、パリ画壇で活躍するジル・ゴリチ氏の新作展覧会が、東京、日本橋三越本店で、3月3日から始まった。私は残念ながらパリにいるので、この展覧会は拝見できないが、新作はやはり気になるところ。

 ゴリチ氏を初めてパリで取材したのは、3年くらい前のこと。白髪のダンディな紳士で、美術や文学、音楽、食に造詣が深く、ギターやハープも弾きこなすという多彩ぶり。その時は女性誌の仕事だったが、その後メンズ系の雑誌で、またご登場いただいた。特集内容は、「世界の時計好きが選んだ、いま欲しい腕時計」。ゴリチ氏は、古いジャガー・ルクルトやロレックスなどを持っていらっしゃっるのを知っていたので、お願いしたのだ。彼が選んだのは、「ブライトリング」のコックピットタイプだったが、雑誌が発行されてから、その記事を読まれた俳優の高倉健氏が、なんとこれと同じ腕時計をお買い上げされたという後日談がつく。とても美意識の高いゴリチ氏が、その腕時計を選んだのは、スポーティでありながらエレガントなエスプリがあるところ。絵の作品に関しても同じことが言え、静物画にしても風景画にしても、本人の薫り高いエレガンスが感じられる。

 お父上は、今も画壇のトップで活躍中の巨匠のアイズピリ。親戚には、同じく画家の鬼才、アントニオ・クラヴェもいて、血筋の良さはピカイチだ。画風はそれぞれ異なるが、アーティストとしてのスピリットが感じられる。日本での展覧会はある意味「日本仕様」で、エレガントな上がりだと想像するが、ゴリチ氏の真髄はもっと違うところにあるような気がする。バスク出身であることを誇りに思い、そこから影響を受けたものが叡智となって、作品のあちらこちらから匂いたつ。そんな作品が、ゴリチ氏の骨頂だと思う。

 とは言っても、色使いはいつも美しい。以前にパリで個展を開かれたときの作品などは、例えて言えば、丹念に熟成して出来上がった色の煌めき、というところだろうか。忘れられない美しい色に満ちていた。花菖蒲のような紫、闘牛をイメージするような赤、熟成されたブレンドのコニャックのような色…。溜め息が出るような色彩に釘付けになった。さあ、今回の日本橋三越本店、プレスティージの高い特選画廊での展覧会。日本のゴリチファンの方にも、じっくりその質の高さを味わっていただきたい。画廊の方のお話では、今回は我らがゴリチ氏のDVDも発売されるそう。みんなでご贔屓になっていただき、画家の本質に迫っていただきたい。

「ジル・ゴリチ新作展」
日本橋三越本店本館6階美術特選画廊
3月3日〜9日まで
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?p=ジル・ゴリチ/三越日本橋




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by madamemariko | 2010-03-05 03:48 | 美術散歩
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