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粟野真理子のパリおしゃれ通信

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マグリット新解説④ Magritte ④

こんにちは。
フランス、そしてヨーロッパはアイスランドの火山噴火、火山灰の雲の影響で、主要な空港が閉鎖。私も明後日に海外フライトを控えているので、どうなることやら。早く噴火がおさまってくれることを祈ります♪

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 またまたひさしぶりになってしまいましたが、ベルギーの王立マグリット美術館の公認専属ガイドの森耕治氏による、ベルギーの国民的画家、ルネ・マグリットの作品の新解説をご紹介。

「これはパイプではありません」 This Continues to Not Be a Pipe 1929年(原作)
マグリットの代表作のひとつ。これとほぼ同様の作品がロサンジェルス美術館に所蔵されている。ここでマグリットが言おうとしたことは、これは紙に描かれたイメージであって、本物のパイプではない。だからパイプではないのだ、ということ。でもパイプは彼にとって、もっと深い意味をもっていた。悪いことをいっぱいした青年時代のマグリットが大好きだったアメリカの探偵小説に「ニック・カーター」というのがある。いつもパイプを片手に横目でにらみながら犯人を追いかける探偵ニック・カーターにマグリットはずいぶんほれ込んで、パイプをくわえて横目でにらむ自分の顔を写真にとらせて、それを名刺代わりにしていた。つまりパイプは青年時代のマグリットの象徴だった。苦い思い出ばかりある青年時代をつとめて語ろうとしなかった彼が、この後、パイプをほとんど作品の意匠として用いなくなったのは決して偶然ではないだろう。そして1930年に、アンドレ・ブルトンがジョルジェットがつけていた十字架をとがめたことに憤慨したマグリットは、大恐慌の最中で経済的にもパリではやっていけなくなった理由もあって、ブラッセルに戻る決意をする。

 マグリットのおなじみのパイプの絵だが、この解説にあるように青年時代はかなり悪いことをしていたというマグリット。そして、決定的な出来事も起こるのだが、ここしばらくは作品の解説をお楽しみください。実はこの解説のなかにも、えっと思う事実が含まれているのだ。




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by madamemariko | 2010-04-19 11:32 | 美術散歩
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