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粟野真理子のパリおしゃれ通信

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村上隆展@ヴェルサイユ宮殿

こんにちは。
だんだん日が沈むのが早くなり、最近は午後8時を過ぎると暗くなり、また秋の訪れを感じています。そして、朝夕の寒いこと!今朝は6度くらいを記録し、もう暖房を入れたくなるほどです。夏が終わるのは残念だけれど、秋の味覚を楽しむこととしましょう♪
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 9月14日からヴェルサイユ宮殿で始まった「村上隆」展に出かけてきた。フランスのメディアなどでも大きく紹介されているので、やはり一度は自分の目で確かめてみたかった。ヴェルサイユと言えば、世界遺産に登録されている世界有数の観光スポット。1日に2万人くらいの入場者があるというのだから、半端な数ではない。それもいまの時期ならヴェルサイユに行けば、もれなく村上作品が見られるという仕掛け。つまり、村上作品の特別展が別立てにあるわけではなく、宮殿の各所や庭に作品が展示されているのだ。

 2年前に同じ場所で開催されたアメリカ人現代アーティストのジェフ・クーンズ展もそうだったように、「歴史的遺産の場所に前衛的なものを配し侮辱的」と反発する極右系グループが抗議運動しているようだ。が、それは新しいものが造られるときの常。あのエッフェル塔やポンピドゥー・センターだって創設当初は思い切り非難を浴び、歴史とともに淘汰され認められてきたのだから、ある意味一般のフランス人はこうした新しいアートの試みに寛容だ。現代アートを楽しみ、きちんと自分の意見を言える資質が小さいころから形成されているのが、フランスの文化教育の良さだ。

 さて、実際宮殿内に入って見学していくと、村上作品の回りは黒山の人だかり。写真を撮るときは、人が少しひいたときを狙ってシャッターを押しているので、あまり人の気配が感じられないが、実は押し合いへしあいのすごい人なのだ。村上氏は「時代の過去と今を衝突させ突破する。西洋と東洋のめぐり合いの違和感と調和にチャレンジする」とTVのインタビューで語っているように、このルイ王朝の華麗な装飾のなかで、ジャパンモダンアートを炸裂させている。正直反応はいろいろで、こんな場所にちぐはぐだとか、よくわからないという声も上がっていたが、とにかく作品を見てみたいという人で大混雑状態。このある種、不思議の世界に引っ張り込む大きな磁力、吸引力みたいなものが放たれ、村上ワールドを作りあげている。ただ、ケースに入ったものや小さなフィギュアなどはパワーに欠けていた。

 荘厳なヘラクレスの間の「とんがりくん」や煌びやかな鏡の間のフラワー彫刻、庭園の「オーヴァル・ブッダ」などが会心作という。アートディーラーたちの間では、村上作品のコレクターたちのアートバリューを保つためのパフォーマンスといううわさも流れたが、いろいろな意味で刺激される現代アート展だった。
MURAKAMI VERSAILLES
9月14日~12月12日



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by madamemariko | 2010-09-19 12:56 | 美術散歩
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