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粟野真理子のパリおしゃれ通信

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「スーラージュ」展 Soulages

こんにちは。
シャンゼリゼ大通りに、昨年同様エコ仕様のクリスマスのイルミネーションが点灯。まるで、星屑のような煌めき。メトロのシャンゼリゼ・クレマンソーからロン・ポワンの間の両サイドには、クリスマス・マーケットや小さな移動遊園地もオープンし、メルヘンな世界。また、クリスマスのシーズンがやって来ました。一年早すぎ!

 パリでも人気の大展覧会に入るには、行列しなくてはいけないので、私は人ごみを避けて、もっぱら夕方から夜にかけて出かけている。楽しみにしていたポンピドゥー・センターで開催中の「スーラージュ」展も夕方に出かけた。夜の美術散歩は、昼間とは違う大人の香りがする。夕暮れ迫る広場からポンピドゥー・センターに入り、チューブ状のエスカレーターで最上階へ。視界が広がり、パリの夕景が一望に見渡せる。

 ピエール・スーラージュの作品は、チュイルリー公園内で以前に行われたアートフェアでも見ていて、私にとっては「黒と光」が気になる存在。ポンピドゥーでは、すでに1979年に大展覧会が開催されたことがあり、つまり、今回はそれから30年経過の展覧会ということになる。スーラージュの絵画はボリューム感の感じられる黒が主体で、ナイフなどでつけられた溝や縞の帯が、独特の光の陰翳を生む。「黒という素材によって反射する光を生み、絵画を構成するのは光だ」ということを一貫して表現した膨大な作品は、圧倒的な迫力を持つ。さすが、ポンピドゥーの展示の配置もセンスがいい。くどくどした解説は不要で、そこにはアーティストの鋭い美意識が充満していた。

*残念ながら、館内の撮影は禁止だったので、雰囲気だけ味わってください!

Centre Pompidou
Soulages
2010年3月8日まで
入場料:12ユーロ




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by madamemariko | 2009-11-29 06:13 | 美術散歩

エジプト ナイル・クルーズ Croisiere sur le Nil

こんにちは。
先日行われた2010年ワールドカップ、欧州予選プレーオフのフランス対アイルランドの第2戦の結果が、大きな論議になっています。ご承知のように、フランスのエース、ティエリ・アンリの「ハンド」事件から獲得した決勝点で、フランスはW杯南アフリカ本大会に出場が決定。フランスはつかのまの間喜んだのですが、主審の判断ミスは、私をはじめTVで観戦していた視聴者の目にも明らか。試合後、TVのコメントで、「手にあたったことは認めるが、主審の判断に従う」とつっぱねていたアンリも、「やっぱり自分は間違っていた、そんなことを言ってしまった自分は情けない。サッカーを引退するべきだ」とまで悩んでいるという。フランスは後味の悪い形での出場になってしまい、しばらくこの論争でお茶の間を騒がせそうです♭

 ちょうど去年の今頃は、エジプトのナイル・クルーズに出る準備をしていた。はじめてのエジプト、はじめてのナイル川ー。初めての異国の地への旅は刺激的だ。パリに住んでいると格安の旅行チケットが見つけられる。「ナイル・クルーズ7泊8日の旅、490ユーロ(約66,150円)」で、エア代やクルージング代、それに朝、昼、夜の3食(船内で)がついている超格安のチケットを見つけ、友人たちと半年くらい前に予約。12月初旬の気候は、暑からず寒からずのベストシーズンのひとつという。

 パリからエジプトの内陸のルクソールまで、飛行機で約4時間。ナイル川に4階建てくらいの大型客船がいっぱい係留されていて、このひとつに乗船。キャビンは結構広々としていて、ツインベッドと応接セット、シャワールームがついているので、客室内でもゆっくりくつろげる。船は、ナイル川をくだり、途中、エスナやエドフなどに寄港。日中はそれぞれの街の観光に出かけ、夜寝ている間に移動。デッキでは、ナイル川の岸辺の風景を眺めながら、お茶を楽しんだり、読書をしたり、日光浴したり。観光バスよりずっと効率がよく、南部のアスワンまで行き、リターンした。ナイル川はゆったりと流れ、悠久のときを感じさせる。

 寄港先で訪れるのは、主に神殿やお墓など。エジプトは5000年の歴史があり、紀元前3000年前に、すでに王朝が存在していること自体に、驚愕する。一緒に行った友人たちは、みな旅行のプロ。知識の豊富なガイドや世界の砂漠ばかりを回っている旅行代理店のアテンド業をしている人などが回りにいるので、ガイドはいっさい必要なし。彼らの説明を聞きながら、ツタンカーメンの墓がある王家の谷やディール・アル・バハリ(ハトシェプスト神殿)など壮大なエジプト歴史絵巻を見るような旅を続ける。街の市場にも出かけ、地元っ子に混じって焼き芋を買って食べたり、エジプト綿をねぎって買ったり。とくにエジプトの歴史や古代宗教には、思いっきりはまったのであった。もし、機会があったら、ぜひおすすめの旅のデスティネーションだ。ただし、川下りでは、おなかをこわしやすい。下痢止めストッパーや梅干し、お粥などを持参したい。あれほど気をつけていた私もやっぱり。。でも、興味は尽きない。

次回は、ポンピドゥーの「スーラージュ」展です。





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by madamemariko | 2009-11-25 09:57 |

0044 paris× ブラックボヤージュ  Mes boutiques preferees ②

こんにちは。
旅が生活の日常になっています。パリに長年住んでいますが、これも長い旅のひとつのようなもの。確かに、ここに基盤を据えて暮らしているのですが、いまだに異国であることに変わりはありません。パリに住んでいると、逆に日本の各地に旅してみたくなります。いつかは、西行が辿った道を白洲正子流にあちこち歩いてみたいなーと思っています。とくに行ってみたいのは、「那智の滝」。もっとも私らしい、おそらく究極のセレクションでしょう。でも、当分は近場のロンドンやモロッコ、エジプトあたりの旅を楽しませていただきます。『ユーロスター格安チケット、パリーロンドン往復69ユーロ!』安い♪

 マレに行きつけの美容師さんのサロンがある。もう十数年は通っていると思う。そのあたりは、サロン・ド・テで有名な「マリアージュ・フレール」など人気のお店が集まるエリア。いつも歩き慣れている通りなのに、カットの帰りにふっと、「こんなブティックがあったっけ」と導かれるように入ったのが、「0044 paris」だった。
 
 「0044 paris」は以前から人気の店としてその存在を知っていたが、11区だったのでは?と思ったら、このマレ店は、そのフラッグシップとのこと。2005年からオープンしているというのに、今まで迂闊にも気がつかなったのである。店内のインテリアがアートなデザイン!ブラックの箱のような外観から中へ入ると、店内は壁から床までレッドな空間。アンティークのショーケースやプリミティヴなマンモスのスカル、シャンデリアなどが配され、デザイナーの神秘的なエスプリが全身に伝わってくる。

 プレスの菊地さんに、お話を伺う。0044 parisはアートディレクターのS. Shimamura氏が、ブティックのインテリアデザインから服のコレクションまですべてをディレクション。90年代に、世界各国を旅して落ち着いた先がパリだったという。かつては考古学者になりたかったそうで、「時間の経過と生物の歴史は、神秘的で果てしない想像の世界へ誘う」というクリエイティヴ性から、このブランドを具現化。ロマンティックな哲学が、オリジナルの洋服や収集して販売しているアンティーク・ジュエリーひとつひとつに宿る。

 そして、この2009年秋に、日本で同じくS. Shimamura氏がディレクションを行っているコンセプトショップ n °44から、「トラベル」をテーマにした「Black Voyage (ブラック・ボヤージュ)」がデビューしたそう。ブラック好き、旅好きな私としては、まさに探し求めていたコンセプト!ネイミングもいい。このニューラインが、パリの0044 のブティックでも販売。まだ3パターンのラメ入りのルームシューズ、ポーチ入りしか商品展開していないが、今後はトラベルバッグやアイマスク、ルームウエアなども展開予定とのこと。私もそのラインナップにおおいに期待している。

 メディアに露出しないベールに包まれたS. Shimamura氏に、ぜひ旅のことや独自の美意識について、いつかお話を伺ってみたい。

Boutique 0044 paris Marais店
16 rue du Bourg-Tibourg 75004 Paris tel:01-42-76-00-44




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by madamemariko | 2009-11-19 22:00 | お気に入りの店

ジミー・チュウ×H&M Jimmy Choo for H&M

こんにちは。
先日は自分のバースデーだったのですが、お祝いのメールを頂いたり、素敵なブーケやシャンパンを頂いたり、思いがけない大きな贈り物が届いたり。歳を重ねても、いいことはあります♪

 ジミー・チュウとH&Mのコラボ商品が発売される!と、情報が入ってから結構経ったと思うが、ようやく今日11月14日に、H&Mでジミー・チュウのコラボ商品が発売された。ジミー・チュウと言えば、世界のセレブをはじめ全女性の憧れの靴のブランド。クリスチャン・ルブタンやマノロ・ブラニックがこの対抗ブランドにあたり、絶大なる人気がある。

 しばらく前からメトロの各駅には、H&Mのモード感たっぷりの大きな広告ポスターが貼られ、フランス版のエルでは、数ページにわたり広告ページが入り、かなり宣伝に力を入れている。そして、東京でも同時発売とのこと。パリのサイト情報では、ブティックに一番乗りで入るために、深夜3時から並んでいるとのこと。「きっと出かけても並ぶし、やめておこうー」と思ったのだが、限定商品に目がない私は、当日になると気になってしようがない。

 で、午後3時ごろ、ほかの用事を済ませてH&Mに行ってみた。売り場は想像以上に混雑し、戦争のよう。靴やバッグは午前中にとっくに売れてしまったそうで、今回初めて展開された価格高めのウエア類や残りものの靴やアクセサリーが残っている。でも、お客は次から次へと入ってきて、とにかくあるものを買いたい!というすさまじい雰囲気。若いパリジェンヌやご主人を伴ったマダムも必死の形相!そして、ワタクシは、なんとか見つけた大ぶりのネックレスを入手。満足して帰路に着いたのだ。ちなみに天下のジミー・チュウのネッックレス、39.95ユーロ。ヒール靴に負けないくらい迫力あり?!




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by madamemariko | 2009-11-15 04:18 | ファッション

「今里隆」展 Takashi Imazato Japan, and so beautiful

こんにちは。
先日、マルシェで栗をたっぷり買ってきて、栗ごはんを炊きました。おいしくできましたが、栗の皮むきで手が痛くなってしまいました。これも秋の風物詩のひとつでしょうか。なーんて、めったに炊かないのですけれど♪

 建築家の今里隆氏に、パリで初めてお会いしたのはちょうど1年くらい前に遡る。シャンゼリゼ近くの老舗の吉井画廊で、「マーク・クチュリエ」展を見に行ったときのこと。その展覧会で1点、氏が建築された平山郁夫美術館の屋根を撮った写真がコラボで飾ってあった。「なんて、たおやかで潔い美しい屋根と塀だろう」と、その建築があまりにも鮮烈な印象で、その場にいらっしゃった今里夫妻に、思わずお声をかけたのが記憶に新しい。

 それから、1年。秘かに楽しみにしていた「今里隆」展が、同じく吉井画廊で開催されることになった。今里氏は、数寄屋造りを基にした日本建築を精力的に作られて約60年。独立前は、巨匠の吉田五十八に師事。吉田美学を継承しつつ、独自の創造を希求。代表作には、国技館や京都南座、日本美術院をはじめ数々の建築作品があり、東京藝術大学で客員教授として教えていらっしゃった時期もある。

 今里作品に共通するのは、無駄を削ぎおとしたシンプルな美しさ。気持ちがいいほどに潔いデザインなのだ。今回は氏にお話を伺う機会も頂き、「建築はプロポーションが大事なのです」と言うお話を中心に伺う。各地にある国宝級のたくさんの建築を見て回り、それらからいろいろなことを学び、自身の建築を構築する。伝統的な技法を駆使しながら、しかし、現代に即したモダニティさえ感じさせる建築。今回の展覧会では、これらの作品をモノクロの写真で紹介。画廊に訪れるフランス人の知識人たちが、みな口々に感嘆のことばを発していた。

 この展覧会を企画した吉井長三氏は、「今里さんの建築は、日本の伝統建築である数寄屋造り、木材を釘を使わず組み合わせていく手法を踏襲した素晴らしい作品。ぜひ、フランスで日本建築の美しさを紹介したかったのです」と、画商の本分を発揮されている。実は、おふたりは独立したころからの知り合いだそうで、「素晴らしい日本伝統建築をぜひ次世代に残していきたい」という薫り高き士気に包まれていた。今里氏は、これから東京の歌舞伎座の再建の総監督として、4年間ほど関わられていくという。こうした日本ならではの文化や財産を国ぐるみで応援していきたいものだ。

写真上から:作品、今里夫妻と吉井長三氏、来廊されたユネスコの松浦事務局長、今里氏

Galerie Yoshii
Takashi Imazato 展 11月28日まで
8 Avenue Matignon 75008 Paris
tel:01-43-59-73-46




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by madamemariko | 2009-11-08 18:50 | 美術散歩

アンティーク・レースのお店 Mes boutiques preferees①

こんにちは。
今日は秋雨。マルシェに買い物に出かけたら、Toussaint (万聖節)の祝日で、諸聖人に手向ける菊の花がたくさん出回っていました♪

 数年前に、人気女性誌のパリ特集の取材で行ったアンティーク・レースのお店がある。大きな木の引き出しを開けると、古いロマンティックなレースの布やリボンなどが無造作にいっぱい入っていて、レース好きな私にとってはまるで玉手箱を開けるような気分だったことを覚えている。何度も行ったことはないのに、忘れられないブティックのひとつだ。あのときの店の女主人は、そしてあのお店はどうしているだろうと時々思うことがある。

 つい最近、取材用に素敵なインテリアに住むパリジェンヌを探していたら、たまたまある知人が紹介してくれたのが、偶然にもそのアンティーク・レースの女主人だった。彼女の名前はエリーズ。ひさしぶりの再会に、縁があることに嬉しくなった。エリーズも数年前の取材のことをよく覚えていて、ぜひ最近改装したお店を覗きに来てくださいと言う。

 そして、マレのサン・ポール教会のそば、セーヌ川の近くにあるブティックに出かけた。店内を新しく改装し、店名も「オ・フィル・デリーズ(Au fil d'Elise )」と改名。以前はレースやリネンがごちゃごちゃと並ぶ店内で、それはそれでとても雰囲気があって良かったのだけれど、今回は美しく整然としたたたずまいに。1870年代から1950年代のアンティーク・レースのコクレションは圧巻で、ハンドメイドの手触りや色が独特で、素晴らしい。そして、それらを歩きまわって、吟味して仕入れてくるエリーズ自身も内面が輝いていて美しい。

 いまでは、パリでこんな古いレースを専門に扱うところが、このお店以外なくなってしまったようで、ゴルチエやガリアーノなど一流デザイナーたちも創作のインスピレーションを得にやって来るという。私としては、たとえば名前のイニシャルが刺繍で入っているレースのテーブルナプキンやクロス、シーツ、繊細なレースが縁取りに施してあるハンカチなど昔のエレガンスなものを大事に守っていって欲しいと願うばかりだ。

Au fil d'Elise
2 rue de l'Ave Maria 75004 Paris
tel:01-48-04-75-61
www.aufildelise.com



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by madamemariko | 2009-11-03 17:36 | お気に入りの店