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粟野真理子のパリおしゃれ通信

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パリ発ジュエリーブランド La Lueur de l'Aube

こんにちは。
クリスマスが終わり、街は少し静かになったような気がします。私の住むアパルトマンの入り口には、ブルーとホワイトでデコレーションされたもみの木が飾られ、中庭には赤とグリーンとブルーのライトが交互に点滅するイルミネーションが設置され、なかなかロマンティック。私もサロンにもみの木を飾り、ブダペストやチュニジアに行ってきたばかりの旅仲間が集まってクリスマス・パーティをしました♪

 先日友人の紹介で、ジュエリーデザイナーのMakikoさんという方が、私の家に作品を持って訪れた。武蔵野美術大学の空間演出学科を卒業後、アクセサリーの製作会社に入社。その後パリで彫金技術を学ぶため留学。一流メゾンのジュエリー部門で研修し、昨年「La Lueur de l'Aube」という名でブランドデビューしたという。

 見せていただいた作品は、細長い木箱に入っていて、箱もすべて手作りだそう。中を開くと色の綺麗な自然石を使ったジュエリーが箱にちりばめられていて、思わず目が釘付けに。澁澤龍彦著の「胡桃の中の世界」で記述がある、プリニウスの「博物誌」の著書が語る「宝石こそは自然の美しさの要約だ」という言葉を思い出した。

 ローズクォーツやクリソプレーズ(緑玉髄)、ホワイトトパーズなどをあしらった詩的なデザインのジュエリーが、箱のなかで控えめに輝いている。ブランド名は日本語に訳すと「夜明けの仄かな光」。風に揺れる草花や美しさを秘めた原石、静かにリズムを奏でる水滴など、自然からインスピレーションを得たものがデザインになっているそう。製品はすでにパリのブティックや日本のユナイテッド・アローズなどで販売中。私もさっそく透明感のあるローズクォーツのリングをオーダー。サイトも素敵なのでぜひ!

La Lueur de l'Aube
www.la-lueur.com

写真:作品と可憐な雰囲気のデザイナーMakiko Akiyamaさん




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by madamemariko | 2009-12-28 02:27 | オシャレなモノ/スグレモノ

アルザスの美しい村のクリスマス   Noel dans un merveilleux village en Alsace

こんにちは。
クリスマスを目前にして、プレゼント探しやパーティ用の食品の買い出しなどでごった返しているパリ。スーパーに行き、パリジャンのショッピングカートの中を覗くと、フォワグラやサーモン、シャンパンなどのごちそうやドリンクが、ごっそり買い込まれています。私もフォワグラなどを買ってきたところです♪

 昨年の今頃は、アルザスの小さな村に、クリスマス取材に出かけていた。半日歩けば、村を一回りできるような小さくて可愛い、お伽噺に出てくるような村々。クリスマスのシーズンには、クリスマスマーケットが村の中心に立ち、素敵なオーナメントやギフトグッズなどを売る露店が出て、それらを覗き歩くのが楽しい。

 そして、普通の家々でも、クリスマスの飾りつけがされ、あちこちにサンタクロースの姿が見える!まるで家ごとに競い合うかのように飾り付けられ、イエス・キリストが誕生した場面を再現した「クレッシュ」が飾られているのが印象的だった。

 今日はクリスマス・イヴ。みなさまもJoyeux Noel ! (素敵なクリスマスを!)




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by madamemariko | 2009-12-24 03:12 |

マグリット新解説①  Magritte ①

こんにちは。
パリは今週は雪が降り、気温が1度前後とすごく冷え込んでいます。こんな夜はお鍋に限る!私は土鍋を大・中・小と持っているので、その日の状況に応じて、使いわけています。ひとりで食べるなら、おひとりさま用鍋。親しい友だちを呼んで食べるときは、2人用の中鍋、大勢で食べるときは大鍋で。水炊きや鴨鍋、豚&白菜鍋、石狩鍋などを作りまりした。日本酒やワイン、シャンパンをお供に楽しんでいます♪

 今年の5月末に、「日経ビジネス」の読者向けライフスタイル・マガジン「日経プライヴ」の取材で、ベルギーのブリュッセルに出かけた。6月に新しくオープンの「王立マグリット美術館」の取材のためだ。それまでマグリットのことと言えば、教科書に出てくる絵画や作品の「光の帝国」のことくらいしか知らないので、急いで作品や経歴などをネットで調べたり、画廊関係者にお話を聞いたりして、下調べをした。

 現地に着いたら、美術館の公認専属ガイドで美術史家の森耕治氏が、マグリットの作品について説明してくださったのだが、それがすごくユニークで詳しくて、私は思わずその説明内容に聞き入った。パリに戻ってから、いくつか質問内容があったので、森氏にいろいろ電話でお伺いしているうちに、森氏は「マグリットの通説の伝記は実は真実ではなく、もっと本当の真実があるのです」とおっしゃる。たとえば、マグリットの母は原因不明の自殺をしているが、それには確固たる原因があったのだなど、次から次へと話される内容に驚かされた。マグリットの熱烈なファンでもない私が聞いても、興味深い話。その内容は追々ご説明しながら、私がはまった、森氏が膨大な資料からまとめたマグリットの作品の新解説について、森氏のご了解を得て拙ブログでご披露させていただく。最後にその作品の画像も入っているので、ご覧ください。

 1回目は、私がいちばん興味を引かれた作品「秘められた競技者」について。森氏の原文の抜粋でご紹介。短い説明の作品もあるが、この作品については長いので、ご了承を!

「秘められた競技者」1927年  
この作品は幅が2メートル近くあり、前年に制作されたシュールレアリスムのデビュー作「迷えるジョッケー」、そして「ピレネーの城」と並んで、彼の作品の中では、壁画を除いては最も大きいもの。しかも、この作品を制作してから30年間は、1メートルを超える作品はほとんど制作していない。理由は簡単で、その後引っ越したエスゲム通りの家の台所兼アトリエが狭すぎて、1メートルを超える大作を描くスペースがなかったためだ。  
この絵には、9本のチェスのコマ、白色の歩兵のポーンが描かれ、その白いポーンには桜の花が咲いているように見える。これが歩兵のポーンだとすると、作品左側には敵の黒いコマの歩兵がいるはず。ところが、実際に見えるのは箱のなかに閉じ込められた猿ぐつわをはめられた女性と、野球に興じる男性二人。さらに奇妙なのは、ボールの変わりに空を飛ぶ海がめ。野球に興じる二人のライバルプレイヤーもいない。
この絵を解釈するには、マグリットが大好きだったエドガー・アラン・ポーの短編小説「メルツエルのチェス競技者」、ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」と「不思議の国のアリス」の三作を読む必要がある。
この画面は、空想上のチェス盤の白いコマの陣営の光景なのだ。そして、チェスの白陣営のお話は「鏡の国のアリス」で紹介されている。主人公のアリスが、白陣営のコマボーンになって敵の女王を倒す話だ。それでコマも競技者も 、閉じ込められている女性もすべて白。そして左側の見えないライバルのプレイヤーは、黒色のコマナイトを動かして白陣営に攻撃をかけて、主人公のアリスを捕虜にしようとした。ナイトは敵のコマを飛びこして移動できるコマ。ところがナイト、つまり馬であるはずのコマが、ここではのろのろの空飛ぶ海がめに置き換えられているところが奇妙であり、愉快な点だ。マグリットはこの海がめを、当時のラルース辞典のイラストから借用したといわれている。そして「鏡の国のアリス」では、あやうくアリスが捕虜になりかけたとき、正義の味方の白いナイトが現れてアリスを救った。8個しかないはずの白いコマが9個あるのは、もしかすると、アリスまたはナイトの存在を暗示しているのかもしれない。
そして、背景に見える桜の木は、「不思議の国のアリス」の第8章で、大きな白いバラの木をわざわざ赤く塗る3人の庭師の話として書かれている。また画面上の野球競技者のエピソードは、同じ第八章で現在のゴルフに似たクロケー競技の話として書かれている。今となってはマグリット本人に確認はできないが、このクロケーと野球に似たクリケットは綴りと発音が似ている上に、二つとも当時のベルギーではほとんど知られていないスポーツ。そのために、マグリットがクロケーと野球を混同した可能性がある。また海がめの話は「不思議の国のアリス」の第9章で、「にせ海がめ」の話として出てくる。しかもそのグリフォンという海がめは、もともと学校にも通ったことのある海がめだったが、事情があって鳥のような羽のある怪物になったと書かれている。だから当然この絵のように空を飛べるのだ。
では、タイトルの「秘められた競技者」は何を意味しているのだろうか。よく言われているように、左側の見えないライバルのことではない。解答の鍵はエドガー・アラン・ポーの小説「メルツエルのチェス競技者」にある。
メルツエルのチェス競技者というのは、1769年にハンガリーのケンぺルン男爵によって作られたチェスをする「トルコ人」とよばれるロボット。暗い劇場の中で、6本の蝋燭に照らされたチェス盤のまえに座ったロボットは、トルコ風の服に身をつつみ、左手で実際に、人間相手にチェスをしたそう。でも、エドガー・アラン・ポーは、彼の小説のなかで、このロボットのなかに、実は人間が隠れていて、機械仕掛けの腕を動かしていることを見事な推理で暴露した。
今作品の「秘められた競技者」は、ロボットの中の隠れた人間を暗示している。それは、狭い箱のなかに閉じ込められ猿ぐつわをはめられた、でもなぜか手だけは自由に動かせる女性のことだ。女性は狭い箱の中で、猿ぐつわをはめられているにもかかわらず、自由な右手で棒のようなものを持って、ロボットの左手を秘かに操作してチェスをしている。だから「秘められた競技者」なのだ。

 以上が、この作品の解説だ。実際にこの大きな作品を眺めると迫力がある。解説がなければ、いったいこれは何?と思ってしまう、見る人の想像力を掻き立てる力がある。さあ、これからマグリットの魅力に、どっぷりはまっていきたい。




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by madamemariko | 2009-12-21 12:05 | 美術散歩

目の覚めるような官能的な花屋 Mes boutiques preferees ③

こんにちは。
最近、フレッシュ・ジュースに凝っています。毎朝起きると、マルシェで買ってきた葉っぱ付きの新鮮なニンジンやリンゴ、バナナ、キウイ、セロリなどを一口大にカット。2、3個の氷と少々の水も入れミキサーにかけ、スムージー仕立てに。ビタミンいっぱいで健康にいいし、お肌に艶感は出るし、気分は溌剌に。ぜひお試しください ♪

 この夏に、カフェの取材の下見で、モンパルナスのエドガー・キネ付近をうろうろしていたら、あきらかに「ただ者ではない」ただずまいの花屋の前を通った。こういった勘は、長年の取材経験ですぐに嗅ぎ分けられる。後ろ髪を引かれつつ、その花屋の前を通り過ぎ小さな広場に出たら、カフェで手招きするをする初老のムッシューがいる。なんだか見覚えのある笑顔。なんと10年くらい前に、サンジェルマンの花屋で取材したことのある大御所のフロリストのジョルジュ・フランソワだった。

 私に言わせると、アーティスティックなラウンドブーケを作らせたらパリで右に出るものはいない、それくらいものすごく才能のあるフロリストだと思うけれど、ほかのフロリストたちのようにぱっとマスコミに次から次へと華やかに出ていくタイプではない。そこがまた底知れない魅力なのだけれど、実はたくさんの有名なフラワーアーティストをパリや日本で輩出している知る人ぞ知る大物花師匠なのだ。

 10年前に取材を何度かして以来、残念ながらムッシューに会う機会がなく、ときどきあのフロリストはどうしているだろうと思っていたら、ふだん行かない場所でばったり遭遇。そして、これが驚きで、ついさきほど通りがかった「ただ者ではない」花屋の主人こそが、このジョルジュ・フランソワだったのである。この花屋は、昨年オープンしたばかりという。小さな花屋ながら、外観から店内のすみずみに至るまで、ムッシューの研ぎ澄まされたオーラが放たれ、あまりにも官能的な空間に陶酔してしまいそうになる。

 置いてある花は異常なほどに厳選され、色や花びらの微妙なニュアンスは、この世のものと思えないくらい美しく、私をどこまでも魅了する。花々を囲む古い家具やシャンデリア、花器なども素晴らしく、ムッシューが道楽のように買い集めてくるアンティークのクリスタルや鏡も売りものながら、店の装飾と化している。そして、花々や草木で作られるブーケのまた美しいこと!「ブーケ礼讃」ーそんな言葉が頭のなかを駆け巡る。なのに、そのブーケの値段と言ったら、私の近所にあるごくバナル(平凡)な花屋よりずっとお手頃だったりする。

 しかし、アーティストはアーティスト。一介の花屋を装っているけれど、やはりただ者ではない。いったんオーダーのブーケづくりが始まると、その作業に全神経を傾けるので、ブーケを買いに行っても、なかなか入り込むスキを与えてくれない。それらもひっくるめ、私はムッシューを愛すべき天才フロリストと確信している。そして、なぜ、ここが「私のお気に入りブティック」なのかと言えば、花以外のアンティークもときに凄い掘り出しものがあるから。ああ、この店のことを語っていると、私の脳裏には麗しい花々が乱れ舞う。
  
ジョルジュ・フランソワ・フロリスト Georges Francois Fleuriste
36/38 rue Delambre 75014 Paris tel:01-43-20-52-34

写真:外観、店内、ムッシューとパートナーの智子さん、取材で撮影したブーケ・ド・マリエ。




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by madamemariko | 2009-12-11 00:38 | お気に入りの店

パリの短期滞在アパルトマン Paris Chez Moi

こんにちは。
今週は、プレス&プライベート・セール週間。プラダやミュウミュウ、ヴァネッサ・ブリュノなど目白押し。エコシックなスタイルをするために、少し奔走中です♪

「パリに暮らしてみたい!」と思う人に、とても素敵なシステムがある。しばらく前に、パリの1〜20区の各エリアに貸しアパルトマンの物件を管理する「パリ・シェ・モア」という会社を主宰する日本女性に、仕事関係で知り合いになった。彼女は以前はクラブメッドのPRの仕事で、モーリシャスやバリ、南仏、モロッコなどで勤務していたという。そして、パリに落ち着き、日本の人がパリで快適に過ごせる貸しアパルトマンのシステムを設立。

  滞在は、3泊〜3ヶ月まで選べ、自分の滞在してみたいエリアや間取りをホームページからチョイス。今パリでとてもホットなエリアとして注目されている北マレの物件を見せていただいた。活気のあるブルターニュ通りから一歩入ったところに建物があり、その最上階にお部屋が。メザニン付きの広々した部屋で、下がリビングとキッチン、上がベッドルームで、窓から自然光がたっぷり入り、文句なしのシチュエーション。

  たとえば、滞在中にインテリアショップに行って、自分好みのリネン類や雑貨を買い込み、マイルーム風にコーディネート。近くのフロリストで季節のブーケを買って生けたり、階下にオープンした人気の「ローズベーカリー」でお惣菜を買ってきて、食べるなんていうこともできる。近くには、デザイナーやエディターが行きつけのおしゃれなカフェもあり。すべて日本語で手続きがあるので、とっても便利。「パリで暮らすように滞在」も夢ではないのでは。

パリシェモア Paris Chez Moi
www.parischezmoi.com




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by madamemariko | 2009-12-03 20:07 |