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粟野真理子のパリおしゃれ通信

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フロリスト Rosebud

こんにちは。
1月もまたたく間に過ぎ、今日はもう30日。太陽の光は幾分強くなったようですが、それでも気温はマイナス3度と低いです。窓辺に飾っている観葉植物が芽吹いて、若草色の葉っぱが開きかけてくるのを眺めていると、自分がプルーストの「失われた時を求めて」のスワン夫人になったような気がしてきます。息がつまるような閉ざされた真冬から花咲く春へ。いまは、こんな小さな季節の変化をひっそり楽しむことにします ♪

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 パリの左岸、オデオン座の目と鼻の先に、昨年新しいお花屋さん「Rosebud]がオープン。近くのオデオンにあった「クリスチャン・トルチュ」で働いていたヴァンサンとシリルが独立して開いた店で、女性のローランスが加わり事務的なことを担当し、3人で仲良く仕事をしている。

 小さな店内に入ると、「田園のブーケ」を意識した野原に咲いているような清楚な花々がみずみずしい香りを放っている。アマリリスや水仙、ミモザ、スミレなどどれも厳選した色や花びらというのはすぐ見て取れる。その空間に立っているだけで、自分の五感がどんどん目覚めて行く感覚がわかるのが心地いい。

 そして、訪問客に接する彼ら3人の応対も優しく、店全体から伝わる温度があったかい。憂鬱な冬景色のなか、このお店だけ先に春が訪れたような輝きに満ちていた。

Rosebud
4 Place de l’odeon 75006 Paris
tel:01-43-29-66-47



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by madamemariko | 2011-01-31 04:40 |

マグリット新解説⑤  Magritte ⑤

あけましておめでとうございます。
今年もパリで静かな新年を迎えています。年末は雪が降り氷点下のことも多かったので、今日のように気温が2度でも、あっ少し暖かくなったと思ってしまう慣れもすごいものです。
今年も健康で刺激的な素敵な一年になりますように♪

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 今年もベルギーの王立マグリット美術館の公認専属ガイドの森耕治氏による、ベルギーの国民的画家、ルネ・マグリットの作品の新解説をご紹介。日本では今年2月9日から5月9日まで、東京の国立新美術館で、 「シュルレアリスム展」ーパリーポンピドゥーセンター所蔵作品ーが開催。これにはマグリットの作品も展示されるので、きっとこれらの解説が深い意味をなすだろう。森さんは最近ベルギーのデルヴォー美術館の初の日本人解説者に任命されたそう。ベルギーに行く機会があったら、ぜひ森さんじきじきのマグリット&デルヴォーのユニークな解説をお楽しみください!

 解説5回目は、青空のもと荒れ狂った海の上を、巨大な隕石のような城がぽっかり浮かぶおなじみの作品の解説だ。

「ピレネーの城」 1959年 
まずこの絵のタイトルですが、18世紀から19世紀にかけて活躍したイギリスの女流作家アン・ラドクリフの小説のタイトル「ピレネーの城」から借用したことを、マグリットはこの絵を注文したハリー・トルクジナーへの手紙のなかで認めています。ハリー・トルクジナーはアントワープ出身の弁護士で、ニューヨークに弁護士事務所をもっていました。そのハリーが1959年2月4日にマグリットに手紙を書きました。私のオフィスには高さ199センチの窓があってそこから隣の見苦しいビルが見えてしまう。この窓をあなたの絵でふさいでしまいたい。早速マグリットは三つの案をハリーに出しました。その中の一つの案が、夜の景色の中で、石の上に建てられた古い石つくりのお城というものでした。これをハリーがニューヨークから「その石の上の城とやらを、北海の海の上で宙に浮かしてください」と逆提案し、マグリットはいいけれど、その海は暗い荒れた海で、反対に空は「光の帝国」で描いた明るい空を使いたいと返事しました。こうして両者が合意に達して、完成した作品は同年5月11日にマグリットの家からニューヨークに向けて送られました。この絵に使われている大きな岩は。5年前の1954年に「見えない世界」という作品で描かれた岩にそっくりで、そのイメージをそっくり再使用したことは明白です。




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by madamemariko | 2011-01-04 22:12 | アート