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粟野真理子のパリおしゃれ通信

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パリの王道ホテル

皆様、ご無沙汰しております。

いかがお過ごしでしょうか。

家のご近所では梅や早咲きの桜が咲きかけていて、春はもうすぐそこに。

でも、その前に春嵐がやって来るらしいです!

昨年末は久しぶりにパリの王道のホテルを取材しました。新生ホテル・クリヨン、リッツ・パリ、ラ・レゼルヴと贅沢で豪華なホテルの取材。4年の改装を終えて、昨年7月にリオープンしたホテル・クリヨンでは、マリーアントワネットゆかりのスイートやカール・ラガーフェルドがデザインしたグラン・アパルトマンなどを取材。コンコルド広場に面する部屋からはコンコルド広場やエッフェル塔、ブルボン宮、アンヴァリッドなどが見渡せ、最高のシチュエーション。歴史がいっぱい遺された館で、それらの歴史を紐解きながら、優雅に過ごすのもいい思い出になりそうです。

ホテル・リッツもエレガント!こちらも4年の改装を終え、一昨年にリオープン。ここの優美な回転ドアを入るのは毎回ドキドキします。リッツでのハイライトはやはり、スイート・ココ。シャネルのデザイナー、ココ・シャネルは30年以上住まいとしてリッツに暮らしていたので、それにインスパイアされたスイートがあります。部屋には、ココ・シャネルの愛したコロマンデルの屏風やアートオブジェ、写真などがたくさんちりばめられ、シャネルの美意識に触れられる場所。私はずっと以前の取材でココ・シャネルが実際暮らしていた部屋も覗いたがことがありますが、それよりはぐっと広くてモダンになったような気がしました。

ラ・レゼルヴはアメリカの著名な旅行雑誌で、2017世界のベスト・ホテルに選ばれたパラスホテル。いま最も人気のあるホテルと言えるようです。内装はおなじみのジャック・ガルシア。ガルシア独特の濃密な世界が広がります。1階のクラシカルな図書室やカジュアルなレストランも雰囲気があり、これらを利用するだけでも楽しめます。

さすがパリのリュクスなホテルは、日本では味わえない極上の空間。今度パリに出かけたら、一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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# by madamemariko | 2018-02-27 13:22 |

旅のなか

皆様、ご無沙汰しております。

いかがお過ごしでしょうか。

今年もあっという間に1年が終わろうとしています。

毎年いろいろな取材をしていますが、今年はとくに旅の取材が多い一年でした。

とくに思い出に残ったのは、ヴェニスからロンドンを旅する「オリエント急行」の豪華な旅、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターの生涯を追いかけたイギリスの湖水地方の旅、私の仕事の原点ともいうべきロンドンの旅、ヨーロッパの2017年旅のベストデスティネーションに選ばれたポルトガル、いつも魅力的な南仏の旅、そして、日本の熊野古道、那智の滝・・・と自分が行ってみたいところにたくさん行けた年になりました。


旅のなかでは学ぶことや発見も多く、旅は人間を豊かにしてくれます。来年もいろいろなところに行けたらいいなと秘かに念じています。


みなさまも良いお年をお迎えくださいませ。

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# by madamemariko | 2017-12-23 00:33 |

「パリで花仕事、斎藤由美さん」

みなさま、お元気でしょうか?

ようやくブログをアップしました。新緑の季節は、パリも日本もどこも美しいですね~。

みずみずしい花々が街中に咲き乱れているのを眺めているだけで、心が潤ってくるようです。


 「パリで花仕事」をされているフラワーアーティストの斎藤由美さんとのおつきあいは、かれこれ17年になる。そんなにしょっちゅうお会いするわけではないけれど、仕事のご縁があり、時々お目にかかる。そんな時、由美さんはいつも美しい笑顔を絶やさない素敵な女性だ。


斎藤由美さんは、現在「
Yumi SAITO PARIS」を主宰し、パリでフラワーブーケレッスンを開き、活躍されているしばらく前に、パリの左岸、オデオンにショップを構える今をときめくトップフローリストの「ローズバッド」を取材した時に、由美さんが取材窓口になってくださり、それがきっかけで、由美さんのキャリアを伺うことにした。


由美さんは渡仏して、今年で
18年目になるという。つまり、私との出会いは、由美さんがパリに見えて、比較的すぐということになる。日本の長野で7、8年、フラワーアレンジメントの教室を開き、そのころパリでは著名なフラワーデザイナーのクリスチャン・トルチュが全盛の時期で、由美さんはそのアレンジをどうしても学びたいと渡仏。しかし、研修をさせてもらえるという保証も何もないままパリに来て、毎日のようにクリスチャン・トルチュのお店を訪ね、研修させて欲しいと懇願。約半年かけて、驚くような運も味方して、トルチュでの研修が叶うようになったそうだ。


 「最初は手探りの状態で、毎日のようにショップに通い、研修させて欲しいとアピール。ある時、花を通してクリスチャン・トルチュの友人という方(フランス人)と出会い、その方の口添えで、研修できることになったのです。まるで運命の出会いのようでした」と、由美さんは当時のことを振り返る。これにはもっと、へえ~という内容があるのだが、それは由美さんのご著書でひもといていただきたい。


 クリスチャン・トルチュは、当時私も何度か取材したことがある。その時、必ず窓口に立っていたのが由美さんだった。由美さんがようやく研修にこぎつけて、ショップに立っていたとは私はつゆ知らず、落ち着いた対応をしていた由美さんのことが、今でも記憶の片隅に鮮明に残されている。


由美さんは、「クリスチャン・トルチュは、フラワーアレンジメントの世界に革命を起こした人です。美しい花に、今まで誰も見向きもしなかった雑草や蔓、苔などを合わせてアレンジ。私は自然の一部を切り取り、庭を凝縮したような花の世界、アレンジを学んだのです」

トルチュのもとで当時一緒に学んだのが、先に紹介したローズバッドのヴァンソンだったという。ヴァンソンは当時、企業やショップなどの注文花装飾の責任者で、由美さんとはその時からの長い仕事仲間だそう。ヴァンソンはやがて独立して、
2010年に現在のショップをオープン。由美さんも独立して、名門ホテルのリッツで、コンペに勝ち抜き花装飾の仕事に就いた。やがてリッツが改装でクローズ後、ヴァンソンのローズバッドで、由美さんのブーケレッスンを開いている。コースは、ブーケ・ド・マリエ、シャンペトル、コンポジションの3つあり、初心者からプロの方までのレッスンを受け付けている。


 「組み合わせはシンプルで、たくさんの花を混ぜないのが私流。2、3種類の花に、
野草などのグリーンを合わせ、高低をつけて立体感を出し、どこから見ても美しいアレンジを作っています」。由美さんのブーケは可憐で、毅然とした美しさが宿る。それは由美さんの生きざまが投影されているかのようで、その花の佇まいに惚れ惚れする。


斎藤由美さんのことやレッスンのお問い合わせ先

http://ameblo.jp/yumisaitoparis/


※画像はローズバッドのショップと花アレンジ。普通の花屋さんと異なり、すべて花アレジして飾られている。由美さんとヴァンソンのアレンジは違うが、ベースとなるコンセプトは同じものを目指している。ローズバッドとヴァンソンのことは、「日経プライヴ」春号で、拙者のエッセイとしてご紹介中。





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# by madamemariko | 2017-04-25 01:24 |

「長澤恵里さんの2017年お節を食す会」

寒中お見舞い申し上げます。

毎日寒い日が続きますが、みなさま、お元気でしょうか?
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


 新年は自分でもお節料理を作りましたが、料理家の長澤恵里さんから、「お節を食す会」へのお招きを受け、それは嬉しい!と喜びいさんで、世田谷松原のお宅におじゃましてきました。恵里さんのことは、このブログで以前に「長澤恵里さんのお出汁レッスン@パリ」でご紹介したことがあるのですが、とにかく素材へのこだわりが半端なく、彼女が作るお節なら天下一品と、それはそれは楽しみに伺ったのです。


 お節の内容は、約40種類。黒豆、数の子、田作り、叩き牛蒡、錦玉子、伊達巻、栗きんとん、柿膾(なます)、蛤ぬた、三色団子、鮑味噌煮、鴨ロース、菊花和え、銀杏松葉刺し、紅梅長芋、海老旨煮、生麩含め煮、穴子鳴門巻、鰤幽庵焼、鶏松風、筑前煮、御雑煮・・・と、すべてが丁寧な手作り。


 陶器や漆器などテーブルを彩るテーブルウエアもひとつひとつ凝っていて、お花もすべて自分でアレンジされ、夢のようなお節が並んでいました。ホストは一流企業にお勤めのご主人で、NYや香港などの外国暮らしも長く、サービスも手際よく、お料理に合わせて、獺祭のスパークリングや日本酒、お茶などをサーブしてくださいます。


 丹波篠山の大粒黒豆「特上飛切」を使った黒豆は、3日がかりで仕上げたという上品でふっくらした味わい。鱧とグチのすり身を使った甘さ控えめの伊達巻、種子島の安納芋と国産の栗を用いた栗きんとん、三浦大根と出雲の特産、干し柿「西条柿」で甘味を出した柿膾、海老団子、蓮入り帆立団子、鶏団子の三色団子、青森産鮑を八丁味噌で仕上げた鮑味噌煮、くわいの素揚げなど、どれから食べようかと迷ってしまうほど、豪華な内容。


 それに、真昆布と本枯れ節でお出汁をとり、高山の餅店から取り寄せた角餅、阿波尾鶏もも肉、熊本産有頭車海老の入ったお雑煮も薄口で、深い味わい。年末から何日もかけて仕込んだお節の数々に、幸せいっぱいになります。「作らなかったのは蒲鉾と生麩だけよ」とほほ笑む恵里さん。紅白の蒲鉾は、小田原籠清から取り寄せた最高級品の「掌(たなごころ)」で、歯ごたえのある蒲鉾は全行程を職人が1本ずつ手作りしたものだそう。


 最後に、京都からお取り寄せの末富の「花びら餅」を頂き、なんとも至福の時間。取り寄せた食材の話、お料理の作り方を聞くのも楽しく、どれも勉強になり、あっという間に時間が過ぎ、素晴らしいお節体験をさせていただきました。


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# by madamemariko | 2017-01-29 00:17 | グルメ

コンテンポラリー・ギャラリー「Fuma Contemporary Tokyo/Bunkyo Art」

こんにちは。

みなさま、お元気でしょうか?

私は7月末にパリから帰国して、ずっとバタバタしていたのですが、お盆が終わってから、夏の疲れが出たのでしょうか、ちょっとダウンしていました。


最近は日本にいる時間も多くなったので、日本の現代アート事情に興味を持ち、
以前に展覧会でおじゃました八丁堀にあるコンテンポラリー・ギャラリー「Fuma Contemporary Tokyo/Bunkyo Art」のオーナー、夫馬正男氏にいろいろお話を伺うことにしました。


夫馬氏は1971年に上京。岸田劉生や佐伯祐三などのコレクターのお兄様の影響を受け、 銀座の画廊でアルバイト。当時は絵画ブームで、1年間で絵の値段が10倍に跳ね上がるという状況を経験。やがて、1973年にパリに10か月留学。マーグ・ギャラリーなどの画廊や美術館を訪れ、ジャコメッティやピカソの作品を目にし、グラン・パレでデュビュッフェ、国立近代美術館でベーコンの3部作、ジュー・ド・ポームでスーチンなどの作品に触れ、ヨーロッパのアートシーンを目の当たりにし、これらの経験が夫馬氏のギャラリストとしての道を決定づけたのかもしれません。


そして、1982年に独立して、湯島に「文京アート」を創業。1988年に銀座に開廊、2000年に八重洲に移転。2010年に、今のFuma Contemporary Tokyo/Bunkyo Art」と名を改め、現住所の八丁堀に移転しました。ギャラリーはビルの9階にあります。


「ここは平面も立体も飾れる天井の高いスペースが気に入りました。日本の現代アートは、戦後美術ですね。戦争が終わって解放されて、時代の批判や社会風刺などが作家のテーマになり、強烈な作品が生まれました。私はそうした戦後美術の作家の作品を中心にコレクションし、ギャラリーで繰り返し展覧会を開き、美術館に貸し出したりしています」と、夫馬氏は丁寧に説明しながら、中村宏や小山田二郎、池田龍雄、鶴岡政男、そして、平賀敬や金子国義などの作品を見せてくださいました。


それらの作品は、どれも社会を反映したメッセージの込められた作品が多く、ひとつひとつの作品にインパクトがあり、目が釘付けになります。色彩も美しく、日本の戦後の作家たちのレベルの高さが伺え、今やこれらの作品は価値が上がり、海外からの取引も多いそう。


フマコンテンポラリートーキョーでは、これらの作品をベースに、若手アーティストたちの展覧会にも積極的に力を入れています。私がこのギャラリーを訪れるきっかけになった枝史織、そして、中里勇太や金巻芳俊といったアーティストたちの作品も、それぞれ高い技術力とぶれないコンセプト、個性があり、新世代の作家たちがメキメキと力をつけています。今後の展覧会も楽しみに、これからも足しげく通いたいと思っているギャラリーのひとつです。


Fuma Contemporary Tokyo/Bunkyo Art

104-0042 東京都中央区入船1-3-9 長崎ビル9F

03-6280-3717

http://bunkyo-art.co.jp/index.html


次の展覧会は、

西岡良太展「無生物の群像」

8月30日~9月10日


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# by madamemariko | 2016-08-30 02:13 | 美術散歩