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粟野真理子のパリおしゃれ通信

mmemariko.exblog.jp

「小野祐次 Vice Versa-Les Tableaux 逆も真なりー絵画領」  

皆様、ご無沙汰しております。

久々のブログアップですが、いかがお過ごしでしょうか?

ご近所の庭の柿の木の実がたわわになり、秋を感じていたと思ったら、すっかり朝晩寒くなってきた今日この頃です。

今回はパリで活躍する写真家、小野祐次さんの個展のお知らせです。


レンブラントやゴヤ、カラヴァッジョ、ルーベンス、フェルメール、シャルダン…など誰もが知っている名画を、巨匠たちが生きていた時代と同じ環境、つまり電気のない時代の自然光だけで撮影した「Les Tableaux(タブロー)」シリーズ。このシリーズを小野が発表してすでに20年の月日が流れ、作品の数はすでに65点を超えるという。ヨーロッパ各地の200以上の美術館を訪れ、これぞと思った名画を美術館に何度も交渉して撮影許可を取り、じっくり妥協なく撮影した作品は、まさに美しい宝石のような佇まいだ。しかし、小野作品で目にするのは、自分たちが思い描く絵画の写真ではない。そこに映し出されるのは陰翳のある光と影、そして、画家の努力や苦悩が偲ばれる絵筆の痕跡やデコラティブな額だ。

今回は、「ViceVersa-Les Tableaux 逆も真なりー絵画領」と称し、印象派のクロード・モネの「日の出」を撮った新作を引っさげての展覧会。六本木の現代美術のアートスポット、complex665内の先鋭ギャラリー「シュウゴアーツ」での個展は、美術愛好家にとっても写真マニアにとってもエキサイティングな展示になりそうだ。

小野作品を見ると、ふとロラン・バルトの「写真の現実的な非現実性」という言葉が脳裏をよぎる。光という存在を意識して、写真で時間と空間を捉えると、そこには別の非現実的な現実が現れる…。こんなことをあれこれ考えながら、作品を鑑賞するのはとても楽しい。静謐でストイック、モノトーンでドラマティック。ある意味、最も現代美術といえる小野作品の世界を浮遊してみたい。


小野祐次 
ViceVersa ‒ Les Tableaux
逆も真なり−絵画頌

20181212()‒ 201922()

シュウゴアーツ
http://shugoarts.com/news/7191/

106-0032東京都港区六本⽊6丁⽬524complex6652F

オープニングパーティー:1212()午後7時ごろより(トーク終了後より開始)


小野祐次「ViceVersa ‒ Les Tableaux」開催記念アーティストトーク

スペシャルゲスト青柳正規(東京⼤学名誉教授、⼭梨県⽴美術館館長)

1212()午後530分‒ 午後7

会場:シュウゴアーツ、入場無料予約制:event@shugoarts.com




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小野祐次 Impression, Soleil Levant, Claude Monet
2014, gelatin silver print, 89.5x112.5cm

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小野祐次 Anonyme
2001, Gelatin silver print, 112.5×89.5cm


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小野祐次 Ritratto di Enrico VIII(Henry VIII), Hans Holbein
2001, gelatin silver print, 112.5x89.5cm

copyright the artist
courtesy of ShugoArts



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# by madamemariko | 2018-11-27 18:26 | アート

Nikkei LUXE で連載スタート

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皆様、ご無沙汰しております。

今年の夏はひときわ暑いですね。

さて、今年の7月より日経Web、 Nikkei LUXE にて、「フランスの美しい村」の連載がスタートしました。
以前に集英社より出版しました拙著「パリから一泊!フランスの美しい村」からのデータを元に、美しい写真とわかりやすい文章で、フランスの村の美しさや素晴らしさをご紹介していきます。
この機会にぜひフランスの地方の魅力に触れてみてくださいね。

https://luxe.nikkeibp.co.jp/atcl/gallery/071900055/
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# by madamemariko | 2018-08-21 12:43 |

パリの王道ホテル

皆様、ご無沙汰しております。

いかがお過ごしでしょうか。

家のご近所では梅や早咲きの桜が咲きかけていて、春はもうすぐそこに。

でも、その前に春嵐がやって来るらしいです!

昨年末は久しぶりにパリの王道のホテルを取材しました。新生ホテル・クリヨン、リッツ・パリ、ラ・レゼルヴと贅沢で豪華なホテルの取材。4年の改装を終えて、昨年7月にリオープンしたホテル・クリヨンでは、マリーアントワネットゆかりのスイートやカール・ラガーフェルドがデザインしたグラン・アパルトマンなどを取材。コンコルド広場に面する部屋からはコンコルド広場やエッフェル塔、ブルボン宮、アンヴァリッドなどが見渡せ、最高のシチュエーション。歴史がいっぱい遺された館で、それらの歴史を紐解きながら、優雅に過ごすのもいい思い出になりそうです。

ホテル・リッツもエレガント!こちらも4年の改装を終え、一昨年にリオープン。ここの優美な回転ドアを入るのは毎回ドキドキします。リッツでのハイライトはやはり、スイート・ココ。シャネルのデザイナー、ココ・シャネルは30年以上住まいとしてリッツに暮らしていたので、それにインスパイアされたスイートがあります。部屋には、ココ・シャネルの愛したコロマンデルの屏風やアートオブジェ、写真などがたくさんちりばめられ、シャネルの美意識に触れられる場所。私はずっと以前の取材でココ・シャネルが実際暮らしていた部屋も覗いたがことがありますが、それよりはぐっと広くてモダンになったような気がしました。

ラ・レゼルヴはアメリカの著名な旅行雑誌で、2017世界のベスト・ホテルに選ばれたパラスホテル。いま最も人気のあるホテルと言えるようです。内装はおなじみのジャック・ガルシア。ガルシア独特の濃密な世界が広がります。1階のクラシカルな図書室やカジュアルなレストランも雰囲気があり、これらを利用するだけでも楽しめます。

さすがパリのリュクスなホテルは、日本では味わえない極上の空間。今度パリに出かけたら、一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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# by madamemariko | 2018-02-27 13:22 |

旅のなか

皆様、ご無沙汰しております。

いかがお過ごしでしょうか。

今年もあっという間に1年が終わろうとしています。

毎年いろいろな取材をしていますが、今年はとくに旅の取材が多い一年でした。

とくに思い出に残ったのは、ヴェニスからロンドンを旅する「オリエント急行」の豪華な旅、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターの生涯を追いかけたイギリスの湖水地方の旅、私の仕事の原点ともいうべきロンドンの旅、ヨーロッパの2017年旅のベストデスティネーションに選ばれたポルトガル、いつも魅力的な南仏の旅、そして、日本の熊野古道、那智の滝・・・と自分が行ってみたいところにたくさん行けた年になりました。


旅のなかでは学ぶことや発見も多く、旅は人間を豊かにしてくれます。来年もいろいろなところに行けたらいいなと秘かに念じています。


みなさまも良いお年をお迎えくださいませ。

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# by madamemariko | 2017-12-23 00:33 |

「パリで花仕事、斎藤由美さん」

みなさま、お元気でしょうか?

ようやくブログをアップしました。新緑の季節は、パリも日本もどこも美しいですね~。

みずみずしい花々が街中に咲き乱れているのを眺めているだけで、心が潤ってくるようです。


 「パリで花仕事」をされているフラワーアーティストの斎藤由美さんとのおつきあいは、かれこれ17年になる。そんなにしょっちゅうお会いするわけではないけれど、仕事のご縁があり、時々お目にかかる。そんな時、由美さんはいつも美しい笑顔を絶やさない素敵な女性だ。


斎藤由美さんは、現在「
Yumi SAITO PARIS」を主宰し、パリでフラワーブーケレッスンを開き、活躍されているしばらく前に、パリの左岸、オデオンにショップを構える今をときめくトップフローリストの「ローズバッド」を取材した時に、由美さんが取材窓口になってくださり、それがきっかけで、由美さんのキャリアを伺うことにした。


由美さんは渡仏して、今年で
18年目になるという。つまり、私との出会いは、由美さんがパリに見えて、比較的すぐということになる。日本の長野で7、8年、フラワーアレンジメントの教室を開き、そのころパリでは著名なフラワーデザイナーのクリスチャン・トルチュが全盛の時期で、由美さんはそのアレンジをどうしても学びたいと渡仏。しかし、研修をさせてもらえるという保証も何もないままパリに来て、毎日のようにクリスチャン・トルチュのお店を訪ね、研修させて欲しいと懇願。約半年かけて、驚くような運も味方して、トルチュでの研修が叶うようになったそうだ。


 「最初は手探りの状態で、毎日のようにショップに通い、研修させて欲しいとアピール。ある時、花を通してクリスチャン・トルチュの友人という方(フランス人)と出会い、その方の口添えで、研修できることになったのです。まるで運命の出会いのようでした」と、由美さんは当時のことを振り返る。これにはもっと、へえ~という内容があるのだが、それは由美さんのご著書でひもといていただきたい。


 クリスチャン・トルチュは、当時私も何度か取材したことがある。その時、必ず窓口に立っていたのが由美さんだった。由美さんがようやく研修にこぎつけて、ショップに立っていたとは私はつゆ知らず、落ち着いた対応をしていた由美さんのことが、今でも記憶の片隅に鮮明に残されている。


由美さんは、「クリスチャン・トルチュは、フラワーアレンジメントの世界に革命を起こした人です。美しい花に、今まで誰も見向きもしなかった雑草や蔓、苔などを合わせてアレンジ。私は自然の一部を切り取り、庭を凝縮したような花の世界、アレンジを学んだのです」

トルチュのもとで当時一緒に学んだのが、先に紹介したローズバッドのヴァンソンだったという。ヴァンソンは当時、企業やショップなどの注文花装飾の責任者で、由美さんとはその時からの長い仕事仲間だそう。ヴァンソンはやがて独立して、
2010年に現在のショップをオープン。由美さんも独立して、名門ホテルのリッツで、コンペに勝ち抜き花装飾の仕事に就いた。やがてリッツが改装でクローズ後、ヴァンソンのローズバッドで、由美さんのブーケレッスンを開いている。コースは、ブーケ・ド・マリエ、シャンペトル、コンポジションの3つあり、初心者からプロの方までのレッスンを受け付けている。


 「組み合わせはシンプルで、たくさんの花を混ぜないのが私流。2、3種類の花に、
野草などのグリーンを合わせ、高低をつけて立体感を出し、どこから見ても美しいアレンジを作っています」。由美さんのブーケは可憐で、毅然とした美しさが宿る。それは由美さんの生きざまが投影されているかのようで、その花の佇まいに惚れ惚れする。


斎藤由美さんのことやレッスンのお問い合わせ先

http://ameblo.jp/yumisaitoparis/


※画像はローズバッドのショップと花アレンジ。普通の花屋さんと異なり、すべて花アレジして飾られている。由美さんとヴァンソンのアレンジは違うが、ベースとなるコンセプトは同じものを目指している。ローズバッドとヴァンソンのことは、「日経プライヴ」春号で、拙者のエッセイとしてご紹介中。





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# by madamemariko | 2017-04-25 01:24 |