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粟野真理子のパリおしゃれ通信

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アンティーク・レースのお店 Mes boutiques preferees①

こんにちは。
今日は秋雨。マルシェに買い物に出かけたら、Toussaint (万聖節)の祝日で、諸聖人に手向ける菊の花がたくさん出回っていました♪

 数年前に、人気女性誌のパリ特集の取材で行ったアンティーク・レースのお店がある。大きな木の引き出しを開けると、古いロマンティックなレースの布やリボンなどが無造作にいっぱい入っていて、レース好きな私にとってはまるで玉手箱を開けるような気分だったことを覚えている。何度も行ったことはないのに、忘れられないブティックのひとつだ。あのときの店の女主人は、そしてあのお店はどうしているだろうと時々思うことがある。

 つい最近、取材用に素敵なインテリアに住むパリジェンヌを探していたら、たまたまある知人が紹介してくれたのが、偶然にもそのアンティーク・レースの女主人だった。彼女の名前はエリーズ。ひさしぶりの再会に、縁があることに嬉しくなった。エリーズも数年前の取材のことをよく覚えていて、ぜひ最近改装したお店を覗きに来てくださいと言う。

 そして、マレのサン・ポール教会のそば、セーヌ川の近くにあるブティックに出かけた。店内を新しく改装し、店名も「オ・フィル・デリーズ(Au fil d'Elise )」と改名。以前はレースやリネンがごちゃごちゃと並ぶ店内で、それはそれでとても雰囲気があって良かったのだけれど、今回は美しく整然としたたたずまいに。1870年代から1950年代のアンティーク・レースのコクレションは圧巻で、ハンドメイドの手触りや色が独特で、素晴らしい。そして、それらを歩きまわって、吟味して仕入れてくるエリーズ自身も内面が輝いていて美しい。

 いまでは、パリでこんな古いレースを専門に扱うところが、このお店以外なくなってしまったようで、ゴルチエやガリアーノなど一流デザイナーたちも創作のインスピレーションを得にやって来るという。私としては、たとえば名前のイニシャルが刺繍で入っているレースのテーブルナプキンやクロス、シーツ、繊細なレースが縁取りに施してあるハンカチなど昔のエレガンスなものを大事に守っていって欲しいと願うばかりだ。

Au fil d'Elise
2 rue de l'Ave Maria 75004 Paris
tel:01-48-04-75-61
www.aufildelise.com



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by madamemariko | 2009-11-03 17:36 | お気に入りの店
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