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皆様、こんにちは。
冬枯れの寒い季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
今日はポーラ美術館で開催されている展覧会についてご紹介させていただきます。
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ポーラ美術館の内覧会に伺った。
今回のテーマは、「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」。
ちょうど100年前のパリはどうだったかというと、1850年以降全国に鉄道が敷かれ、
1914年に第一次世界大戦が勃発し、この戦争の後に航空機や自動車といった機械が普及し、金属製の工業製品や高層ビルを模した装飾に価値が見出される「機械時代(マシン・エイジ)」に入っていく。
私などは単純に20年代のフランスといえばアール・デコの時代と括ってしまうところだが、なるほど機械が普及することによって生まれたのがアール・デコ=装飾芸術だということに気がつく。
1925年には、パリ現代産業装飾芸術国際博覧会(アール・デコ博)が開催されている。
そういう目で見ると、フェルナン・レジェは大砲や航空機に魅せられ、金属部品を組み合わせた絵画を描いているし、ロベール・ドローネーは、航空機や船のスクリューを思わせる回転盤のモチーフを作品としている。
こんなふうに時代背景を検証しながらの視点で見る絵画や彫刻は興味が増す。
今回ポーラ美術館では、約170点の贅沢なほどの魅力的な作品が展示されている。
クロード・モネの《サン=ラザール駅の線路》やコンスタンティ・ブランクーシの《空間の鳥》、フェルナン・レジェの《女と花》、ラウル・デュフィの《パリ》・・・。
ル・コルビュジエもアール・デコ博に参加し、レスプリ・ヌーヴォー館に携わっており、ポーラではル・コルビュジエのコーナーも設置している。また、アール・デコ博では「フランスの香水サロン」も造られ、ラリックによるデザインの香水が数多く展示されたそうで、ラリックのお宝のように美しい香水瓶もたくさん展示されている。
箱根にあるポーラ美術館のモダンな館内は広大なので、この企画展については、まだまだ伝えきれていないたくさんの作品が展示されているので、半日かけてゆっくり鑑賞しに出かけたい。
モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン | 展覧会 | ポーラ美術館 (polamuseum.or.jp)
会期:2023年12月16日〜2024年5月19日
皆様、ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
私は現在は東京をベースに、ときどきパリに滞在する生活をしております。
最近はインスタやX(旧Twitter)、facebookは時々アップしているのですが、
ブログはしばらくお休みしておりました。
今年も夏にパリに行き、いろいろな美術館巡りや好きなお店巡りをしてきました。
そのなかで、現在開催中のルーヴル美術館の「パリのナポリ展」についてご紹介します。
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現在開催中のルーヴル美術館「NAPLES À PARIS(パリのナポリ)展」では、イタリアのナポリにあるカポディモンテ美術館の名画を展示している。カポディモンテ美術館は、かつてブルボン家の君主の狩猟のための住まいだった宮殿だそうで、現在はイタリア最大級の美術館であり、ヨーロッパで最も重要な絵画図書館のひとつとのことだ。
ルーヴル美術館のドゥノン翼1階など3つのエリアで、カポディモンテ美術館の最高傑作約60点を展示。ルーヴル美術館の所蔵作品だけでも壮大な展示なのに、それに加えてカポディモンテの名画作品が一緒の空間に展示され、ルーヴルを2倍楽しめるしかけになっている。
なかでも圧巻なのは、ドゥノン翼1階に展示されたイタリアの巨匠カラヴァッジョの作品群。ルーヴル美術館はカラヴァッジョの作品を3点所蔵しているが、これに並べてカポディモンテのカラヴァッジョ作品を一緒に展示。見ごたえのある展示になっている。
ジプシー女と素朴な青年の対比が面白い≪女占い師≫1597年 油彩 カンヴァス ルーヴル美術館、カラヴァッジョがローマで描いた公的な作品、祭壇画≪聖母の死≫1605-06年 油彩 カンヴァス ルーヴル美術館、カラヴァッジョがマルタ島で描いたと言われる作品で、1670年にフランスの王立コレクションに入り、後ルーヴル美術館に所蔵されている≪アロフ・ド・ヴィニャクールの肖像≫1608年 油彩 カンヴァス ルーヴル美術館は、いずれもルーヴル美術館所蔵のもの。
今回ぜひ観たいのが≪キリストのむち打ち≫1607年 油彩 カンヴァス カポディモンテ美術館。
カラヴァッジョがナポリで制作した祭壇画で、劇的な光の使い方や黒の配色は彼独自のもので、圧倒的なオーラを放っている。
以上、カラヴァッジョの作品を観るだけでも非常に価値が高いが、さらに今回の展覧会のパンフレットの表紙にもなったパルミジャニーノの≪アンタ≫(1524-1527)、若い女性の肖像画も魅力的な作品だ。そのほかティツィアーノやマサッチョの磔刑像、ジョヴァンニ・ベッリーニの歴史的名画≪変容≫なども観られるまたとない機会だ。
そして、いつも超人気の≪モナリザ≫も忘れず眺めて帰りたい。
ルーヴル美術館
「NAPLES À PARIS(パリのナポリ)展」
2023.6.7~2024.1.8
Tarif (musée + exposition)
17€
いかがお過ごしでしょうか?
家の周りの木々もだんだん色づき、紅葉が楽しめる季節になりました。コロナで落ち着かない日々ですが、だからこそ気を鎮めて、毎日を心豊かに過ごしたいものですね♪
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先日ふと思い立って、町田市能ケ谷にある旧白洲邸の「武相荘」(ぶあいそう)に出かけてきた。きっかけは、メンズプレシャス2018 Summer 「白洲次郎特集」だった。最近この素晴らしい特集号に気がつき、入手して読んでいたら、白洲次郎と正子夫妻が長年住んでいた家のことが紹介されていた。もちろん白洲邸が記念館になっていることはずっと以前から知っていたが、行ってみたいと思ったのはこの特集号のおかげだった。
小田急の鶴川駅で下車し、徒歩15分。なだらかな丘の上の雑木林のなかに建っていて、柿の古木や樫の大木、竹林に囲まれ、茅葺き屋根の家があり、白洲夫妻はここに住んでいたのだという想いが今さらながらにふつふつと沸いてきた。実は私は若い頃から白洲正子の著書を愛読しており、とくに「西行」や「雪月花」「花」などがお気に入りだったのである。
母屋に入ると、たくさんの遺品が各部屋に飾られていたが、白洲正子の書斎に入ったとたん、私はしらばくそこに立ちすくんでしまった。和室のすべての壁を埋め尽くすような書棚と本、そして奥の窓辺にある執筆をしていた文机。まるで、今にも白洲正子が現れてきそうな、生前のままの形で残されており、圧倒されるような気が漂っていた。書棚にある本は、読書家だった私の亡き父が持っていたような系統の本がずらりと並び、そういえば私が読んだ白洲正子の本は、ほとんど父が所蔵していたもので、私はそこから拝借して読んでいたということを急に思い出したのである。父もきっとここに来てみたかったのではないだろうか。
囲炉裏の間には、目録によると北大路魯山人の木の葉の平向付皿や江戸時代の織部、白磁の壺などが飾られ、正子と次郎の愛用品ひとつひとつに目を奪われ、隣の部屋には正子の着物や帯、小物などが遺されていた。
隣の建物では、ランチやディナーが楽しめ、私はランチに白洲家の人々が好んだ海老カレーを賞味。コーヒーを飲んだ後は、お庭を散策し、充実した半日を過ごし、武相荘を後にした。
ちなみに武相荘は、邸宅が武蔵と相模の境にあることからこの名をつけたそうだ。
旧白洲邸 武相荘
https://buaiso.com/
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